「朝早くにみんなが来ちゃったら、のんびりできなくなっちゃうよ。」


口の前でひと指し指を立て、「しーっ」と言う陽太くん。

天然なのかな…?
無自覚でこんな行動をしているとしたら、オソロシイ男だよ、城田 陽太は。


取り扱い説明書よ、こういうこともちゃんと書いておいてよね。
あんまり男のひとになれていない私としては、大変リアクションに困る。



「俺たちだけの、秘密ね。」




「え…あ、うん。秘密。」


や、やめてよ。
なんで平然とそんなことを言えるの。



どうやら、懐かれたようです、完全に。
名前呼ぶだけで、こんなことになるとは。


…ますます好奇心がくすぐられるよ!


あの説明書はすごすぎる。