「綺麗……」 「綺麗だね。……じゃあ、紗英子さん消して」 「うん。ふーっ」 ロウソクの炎が消え、織くんが部屋の明かりを付けた。 はぁ、綺麗だったなぁ。 こうやって織くんとクリスマスなんて、夢みたいだよ。 「ねぇ、紗英子さん?」 「ん?なぁに?」 織くんのほうを見ると、手の平に白い正方形の箱が乗せられた。 え……?