「……なぁ、紗英子」



「ん?」



「お前、緒方とどうなの?」



「え?」



どうなのって、なにが?



ハテナを浮かべながら彼方が見上げた。



「うまくやってんのかって聞いてんの」



「うまくいってるよ?」



毎日会いに来てくれるし、絶賛ラブラブ中ですからっ!



「来週、緒方と過ごすの?」



「え、来週?」



「クリスマスだろ」



――あ。そうだもうすぐクリスマスだ。