不思議そうに織くんがあたしを見てる。 あああ、またやってしまった! 「……ううん、何でもない」 どうしたんだろ、あたし。 美知に言われたからかな、なんか変だ。 う゛ぅ……。 「紗英子さん、出よう」 「えっ、へっ!?」 いきなりグイッと手を引かれて、あたし達はお店を出た。 「し、織くんどうしたの?」 まだ来てすぐなのに。もう帰っちゃうの?