「じゃあもう、キス以上のことはした?」 ――へ。 「ぶっ……!」 「ちょっと紗英子!汚いよ!」 「ごっ、ごめん」 紅茶を思い切り吹き出す、というなんともお決まりな反応をしちゃうあたし。 これじゃあしてないってバレバレ……。 「その様子だと、まだね」 「う、うん」 いわれてみれば、始まりはキス。 それから何度もキスしたし、抱きしめてもらったり甘い言葉だってもらったけど。 ……何を隠そうキス止まり。