それから、流星はずっと集中してやっていた。
私が教えなくても、流星はスラスラと解いていった。
私、暇になった…
何しようかな…
雑誌でも読もうかな…?
「燐斗、雑誌ってどこに置いてある?」
燐斗「…そこ」
「ありがとう」
今、思ったんだけど…
燐斗って無口だよね。
昔なんか、甘えん坊だったのに…
「燐斗、私がいない間に何があったの?昔は、こんなに無口じゃなかったよね?」
ピクッ
燐斗が反応した。
しかも…
なぜか、流星まで反応したし…
流星も知ってるってこと…?
燐斗「…姉ちゃん、俺女嫌いになったんだ」
「ふーん。女嫌い?ってえぇ⁉︎」
女嫌い⁉︎
燐斗が⁉︎
「な、何があったの⁉︎」
燐斗が女嫌いなんて…
驚いた…
燐斗「…姫に…裏切られた…」
「姫?」
流星「りーちゃん以外にも、姫がいたんだよ…結局、燐斗と航平が辞めさせたけどね〜」
なんか、流星が真顔で言うと怖い…
「てか、莉緒以外に姫がいたなんて驚きだね」
姫がいることは、知ってたけどね?
だてに、総長してなかったし…
「で?それが、原因?」
燐斗「うん…」
「んー。まぁ。人間は、誰でも裏切るよ」
だから、すぐに信じてしまったら…
裏切られた時に、立ち直れなくなる…

