最悪…


「…返してください」


黎人「なんで?」


返してくれないと…


めんどくさいことになるもん…


黎人「はぁ…わかったよ…」


自意識過剰男がメガネとカツラを返してくれた。


案外、優しい…?


黎人「じゃあ、俺の前では…全部外せよ?」


「え…?」


こいつの前だけ…?


ちょっと、意味がわからない…


黎人「まぁ。気にすんな」


「はぁ…」


いや、気にするから…‼︎


「あ‼︎お姉ちゃん‼︎」


ん?お姉ちゃん?


誰のことだろう?


私じゃないと思うし…


「てか、自意識過剰男くんはなんで…「黎人でいい」はい?」


黎人「自意識過剰男って長いだろ?(笑)」


「確かに…」


ずっと、長くてめんどくさいと思ってたし…


ちょうど、よかったかもしれない。


莉緒「お姉ちゃん‼︎」


私は、渋々後ろを見た。


そこには…


「げっ」


神龍と莉緒がいた…。


黎人「おっ。神龍やん」


航平「あなたは…確か…」


黎人「てか、花音になんか用?」


神龍&莉緒「花音…⁉︎」


あれ?いつから、呼び捨てになったわけ?


黎人って…


本当に不思議だなぁ。