ケータイ小説 野いちご

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野いちご10周年記念コンピレーションアルバム『ずっとずっと、大好きな君のそばで。』

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『ずっとずっと、大好きな君のそばで。』
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野いちご学園の新着投稿

    • あなたの憧れEPコン
    • 放課後
    • 教室

    『今日こっちの教室使えないからそっち行く。待ってて』

    放課後、スマホを見ると先輩からのメッセージ。
    了解と書いてあるスタンプを送ると、しばらくして先輩が教室に入ってきた。

    「先輩来る前に、プリント終わった!」

    「お、偉い」

    私の頭を撫でる。
    私が1日の中で1番好きな時間。
    毎日放課後、先輩が私に勉強を教えてくれる。
    でも、付き合ってる訳じゃない。
    私の片想い。

    「合ってるか確認してやるよ」

    私は先輩をじっと見つめる。

    「俺の顔になんか付いてる?」

    「へ?違います!」

    シーンとした空間にペンを走らせる音だけが響く。

    「数学なんか大嫌い…」

    「楽しいじゃん数学」

    こんな暗号みたいなやつの何が楽しいんだか。

    「じゃあ今日はこれで終わり」

    先輩は私の頭にぽん、と手を置くと

    「また明日。放課後な」

    そう言って出ていった。

    また明日。
    大好きな先輩と大嫌いな数学を。

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    • あなたの憧れEPコン
    • 放課後
    • プール
    • 告白

    煌めいたのは水面だったのか、キミに寄せた淡い恋心だったのか───






    激しく水飛沫を上げて飛び込んだ青の世界で静かに目を開けると、あまりにも真っ直ぐに私を見つめるキミがいた。



    “ 好きだ ”



    キミの唇が小さく動いてそう呟いた。



    “ 私も ”



    答える私の頬にキミは手を伸ばす。



    小さな泡が揺れては光り、私の心をくすぐった。



    重なった唇は、少し冷たくて、微かに塩素の味がした。



    初めは啄むように、優しく。

    それから角度を変えて、深く、甘く。



    濡れてしまった制服もキミの隣にいる口実にしてしまおう。






    誰も知らない。気づかない。


    プールの底は私とキミだけの世界だった。

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    • 同級生
    • 放課後
    • 図書室
    • 髪クシャ

    「え、なんて??」

    強い風で窓の外の木の葉が大きな音をたてて揺れたため、漓月(リツ)くんの言葉はかき消されてしまった。

    タイミング悪いなぁ…

    聞き返すと凛月くんは脱力したようにしゃがみ込む。

    そして小さく

    「タイミング悪ぃ…」

    と呟いた。

    あ、一緒のこと思ってる。

    何だか可笑しくてクスリと笑う。

    すると、凛月くんは私を睨んで

    「何笑ってんだよ。」

    不貞腐れたように言った。

    「なんでもないよ、それでなんて言ったの?」

    もう一度聞けば意地悪そうに唇の両端だけをニッと上げ、

    「なんでもないし」

    そう言って私の髪をくしゃりと撫でて図書室から出ていってしまった。

    残された私は1人で赤くなって馬鹿みたいだよ…

    「もう、」

    そう言いながらもちょっと嬉しかったりした。

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