『危険だけど、行くしかないですよ…生きてこの島からみんなが出るためには、俺たちがこの島を支配しなくちゃならないんですから』


修二はそう言って、夜空に浮かぶ月を見上げた。


『どこからそんな正義の言葉が湧いて出てくるのかわからないが…俺も生きると決めたからな。やるしかないか!!』


亮もそう言いながら、夜空に浮かぶ月を見上げた。


『初めてこの島に来た時も、今日みたいな満月だった…調度1ヶ月か。水や木の実でよく生きたものだ…もっと早く食料庫の存在を知れば良かったな』


亮はそう言って笑った。


『満月に誓いましょう。必ず生きて帰ることを』


修二がそう告げると、二人は目を閉じ満月に祈りを届けた。