ケータイ小説 野いちご

君と過ごす最後の24時間



「優羽!優羽――…」


遠くから莱が俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。


クラクションと人の悲鳴がうるさい。


ボーっとする頭。


力が入らない、呼吸が苦しい。


体中が痛い。


頬にポタポタと落ちてくる雫。


暖かい雫は莱の涙。


やめろ、泣くなよ。


俺せっかく莱を守ったのに、なんか悪いことしたみてぇじゃねぇか。


お願い、泣くな。


今抱きしめることが出来ねぇから。


後で俺が元気になったら、いっぱいいっぱい抱きしめてやるからさ――…。









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