ケータイ小説 野いちご

純愛バトラー

「お気になさらず。こんな顔でよければ、好きなだけ見つめてください」

 オレは絵理に近寄ると、顎をくいっと上に向けさせる。
 そのまま、まっすぐ絵理の瞳を見つめた。

「く、草薙殿?」

「陣とお呼びください」

「……陣」

 絵理は金縛りにあったように動けない。

 畳み掛けるか。

「……もっと、近くで見てみます?」

 耳元で囁き、挑発的な視線を向ける。
 そのままゆっくり顔を近づけ、唇を……。

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