「確認してみる」


琴葉へ向けて短くいい、SNSを表示させた。


そしてKAというハンドルネームで検索をする。


すぐに表示されたのは《アカウントは存在しません》という文字だった。


それを見てホッと胸を撫で下ろした。


KAのアカウントは削除されているみたいだ。


「なくなったんだ。よかったね」


琴葉があたしのスマホを覗き込んで明るい声で言う。


「うん」


うなづき、ふと気になって自分の名前でも検索してみることにした。


検索ボタンを押すときはさすがに緊張したけれど、結果はさっきと同じだった。


どこかであたしの名前を出されていないか気になったのだけれど、その心配はなかったようだ。


これでもう安心だ。


変な噂を流される心配もない。


スマホをしまおうと思ったが、また少し気になることがあって画面を見つめた。


あのドライブスルー彼氏についてなにか情報があるかもしれないと思ったのだ。