ケータイ小説 野いちご

お前のせいで俺は不幸のどん底へたたき落とされた。


それなのに、お前は謝罪すれば許してもらえると思っているのか。


そんな汚い感情が湧きあがってきてしまったのだ。


《ナオヤ:全然大丈夫! 気にするなって!》


俺は雄大へ向けてそう送ってから、学校裏サイトを表示させた。


こういうサイトがあることはずっと前から知っていて、暇つぶしに時折見ることもあった。


本当か嘘かわからない噂ばかりが書かれていて、信憑性なんて少しもない。


だけど、学校生活を送っていると、少なからずこのサイトの影響が出ていることは理解できた。


サイト上で《○○死ね》と書かれたら、書かれた生徒から距離を取る人もいる。


そういうところを見ていると、大なり小なり、このサイトの影響を受けている人間がいることはわかった。


俺は舌なめずりをして、スマホを操作する。


《匿名希望:杉本雄大は最低。徐氏の腹にサッカーボールを当てる!》


憂さ晴らしのために、俺はそう書き込んだのだった……。

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