まるで私がしてほしかったみたいな言い方をされて、恥ずかしくて目も合わせられない。


本当に、蓮くんはどこまでもズルい。

きっと、もうとっくに私の気持ちなんて見透かしてるくせに……。

私も蓮くんのことを言えない。


数年後には、こんな風に過ごす夜が消えちゃうのかもしれない。

その時、隣には──

蓮くんがいてほしいなんて、私のわがままだよね。


心の奥底ではそんなことを思ってるくせに、パパやママの前では言えなくて、本音を隠してる私だってズルい……。