土曜日の夜はドキドキして眠れずにいた。

こんなことが起きるなんて。

まさか工藤くんの方から誘ってくれるなんて。

千載一遇、夢のようなことだ……。



【速報】 工藤くんの部屋に招待されました


嬉しくて堪らなくて、誰かに言いたくなって、私は真っ先にいっちゃんにメッセージを送った。



【優勝。おめでとう】


そんないっちゃんからの返事にクスッと笑ってしまう。


押してダメなら引いてみる作戦も、どうしたらいいものかって考えていたけれど。


今は作戦とかそんなことはどうだってよくなる。


工藤くんとの距離が近づく。
幸せすぎて、怖いくらい。


今日はいい夢見れそう……。


工藤くんに言われた台詞を頭の中で何度も再生して、私は幸せな気持ちで眠りについた。