「…ルール違反がバレたら妃芽が危ないんだろ」



竜二は「いいのか?」と俺にたずねた。



「…わかってる。でも、海斗がいる以上俺1人でやるのは無理がある。だから顔隠して俺のフリして」




海斗にやられてるんならあいつらの命も本気でやばいかもしれない。でも花莉も絶対に助けなくちゃいけない。




竜二は俺が背中を預けられるくらい強いし、信頼してる。身長だってそこまで変わらないし、竜二は



本当は伊達メガネだ。




「わかった」




メガネを外して、俺と拳を合わせる竜二。





俺ももう1枚の黒いパーカージャケットを羽織って、フードを被ってから竜二と一緒に倉庫を出た。









詩優side. end