回想を終え、意識が今にもどった。 一月君がバスケをやめた理由。 それに志芳ちゃんとの関係。 今は同じベッドで眠って、こんなに近くにいるのに、一月君のことで知らないことがたくさんある。 「希望の髪、志芳と同じにおいがする…」 「えっ?」 一月君が寝言でつぶやく。 聞き間違いかな? でも…… そうこうしているうちに、夜があけ、朝となった。