ケータイ小説 野いちご

彼氏売買所

けれど、2人の間にはよそよそしい風が吹いている。


それはまるで、もうすでに2人は他人になってしまったかのような感じで、あたしは視線をそらせていた。


祖父の借金のせいで両親は離婚するかもしれない。


そう思うと、胸の奥が痛んだ。


朝食のパンをかじりながら、あたしは両親の様子をチラチラと確認した。


お父さんはあたしと同じようにパンを食べていて、お母さんはパートへ出かける準備を始めている。


スーパーの品出しのパートをしているので、朝は早いのだ。


「あのさ、ちょっと相談があるんだけど」


あたしはパンを飲みこんでから、そう切り出した。


「なんだ?」

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