ガーン・・・・・・と落ち込んでいると、さらに死んだ目をしている桜とばちっと視線があった

・・・・・・・・・なんかレベルが上がってるような気がするのは気のせいかな?

「もう行かないと、時間が無くなっちゃうよ?友香」

「あっ、そうだね。そろそろ行こう」

花恋に促され、私たちは着替え場に向かった



「よーやく海っ」

「来ましたわね・・・・・・」

「そうだね」

「ええ・・・・・・そうね」

「そう・・・・・・まさしく」

「「「「「(桜の嫌な時間が・・・・・・!)」」」」」

以上の通り、かなり黒い私たちです

サンダルから足を離し、裸足を砂浜に乗せる

あっつー!

「ひいぃぃ・・・・・・!」

熱い、めっちゃ熱い!

砂が熱いー!

声にならない悲鳴をあげながら、私と澪は海に突撃

「だーっしゅ」

「いぇーい!」

ろくに準備体操もせず、静かに入水

─────といえるほど、穏やかな入水ではなかった

ざばーーーーーんっ!!

2人が同じところに、しかも一斉に入ったからか

水しぶきが一気に上がり、私たちの上に降りかかる

「ぷはぁっ」

「わぁ・・・・・・びしょびしょ」

勢いよく水から飛び出して、私達は顔を見合わせた

「れっつ遠泳!」

「おー!」

そして、私と澪は、水の中に消えた

一方その頃、愛梨たちはと言うと

「ぜってー入らねぇからな」

「そんなのこと言わないで、入りましょうよ」

「思い出作ろうよ・・・・・?」

「せっかくの休日ですわよ。楽しまなくては損ですわ」

一生懸命、桜を説得してたらしい