ケータイ小説 野いちご

浮気してるくせに平然な彼






“久しぶり”なんて、のんきに挨拶する気にもなれなくて
変わらず冷たい視線を向けていると、麗美がゆっくりと口を開いた。





「…………翔くん、仲直りしたい」





一言、『ゴメン』と謝罪もできない麗美に言葉を失う。





それと同時に分かった事が一つあった。





麗美と付き合ってた頃の俺も、所詮、その程度だったんだ、と。





麗美が浮気してしまった理由は確かに俺も悪い。
だけど、そうじゃない。





その時の自分が、他人を引き寄せる。






なり下がれば下がるだけ、そういうヤツが現れる。





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