ここが保健室だというのに、他の生徒がいない事を良いことに怒鳴りあう俺達。



 だって、許せない。橋本が悪く言われるのがどうしても許せない。


 今にも、枕をもう一度投げられそうなほど、強く睨まれている。頭を冷やすどころか、憎しみで怒りが溢れかえってるだろう。



「堀内には関係ないじゃない………もしかして、アンタ美羽の事好きなの?」



 “もしかして、アンタ美羽の事好きなの?”
 この質問に自然と口角が上がる。



「………だったら??」