ケータイ小説 野いちご

浮気してるくせに平然な彼





「………何で………」





「この間、ここでナンパされたの忘れた?」





……忘れない。忘れるワケない。





ーー『もうナンパされても、何されてもイイと思った』なんて言ったら堀内くんは何と言うだろうか。





私の横に同じように座り込む堀内くんの顔を、ジッと見る。





…………言えない。言いたくない。





堀内くんにまで嫌われたくない。





「…………私を見放さないの?」





堀内くんを前にして、なんて失礼な事を言ってるのだろう。





「……………橋本は、陸のコトを選んだの??」





選んでない。だけど、堀内くんの目からしたら選んだ風に見えてるのかもしれない。





堀内くんの質問に答える事ができなかった。





代わりに出てきた言葉は、『陸くんと別れるのは無理だから。もう見放してくれてイイよ………』自暴自棄に近い言葉だった。




< 139/ 382 >