画面を見ると、堀内くんからLINEがきていた。
“証拠がいる”と、一文。短い文章だった。
………………でも、私と堀内くんは聞いたじゃん。
“会話の内容は全て覚えてるよ。それを全部伝えたら陸くんは何も言い返せないよ”
文字を打って、すぐ堀内くんにLINEを返すも、既読にはならずにホームルームが終わってしまった。
いつもはホームルーム終了後、サナと陸くんが私の席に来てくれるが、さすがに今日からはそういうワケにもいかない。
一人ボーッと、机の中から教科書とノートを出したりと、一限目の準備をしていると、『美羽………………』サナがまた私に話しかけてきた。
今にも泣いてしまいそうな、そんな目をしている。