「打ち上げ?」


うちの高校は毎年そう言った行事はしないことになっている。


「あぁ。2人だけの打ち上げ」


『2人だけ』という部分にまた心臓がドクンッと跳ねた。


「その時に伝えたいことがある」


涼太はそれだけ言うと、あたしを残して家庭科室から出て行ったのだった。