「ここに残れば、追っ手が来る可能性もある。俺についてこれば、絶対大丈夫だ」


断言する男。


何で断言できるのか。


アイツの執着心は異常だ。


どこまででも追ってくるに決まってる…。


「追ってきたら、俺が半殺しにしてやるから」


半殺し…?


そんなことできる…?


アイツは異常だよ…?


「俺についてこい。な?」


男はそう言って歩き始めた。


私は…迷った末に、距離を取ってついていくことにした。