「帰ったらキッチン掃除してー、お風呂掃除してー、トイレも掃除したいなー」



「掃除しかしてないじゃないか」



「ナイスツッコミ!!」



さっきまでしていたしりとりはどこへやら。
俺たちはそんな会話をして笑い合った。


家についたらいつも通り、決まった時間に晩御飯を食べて風呂に入って眠りにつこう。


きっと実花はそんな俺を見て『さすが湊君』なんて言って笑うんだろうな。


それを期待してる自分も俺の中にいるんだ。



「……晩御飯は手羽中の煮物」



ポツリとそう言うと、実花は笑ってうなずいた。



あー……早く家に帰りたいな。