そんな事考えるうちに涙がこみ上げてきた。


「ウッ...ヒック...オエッ...ウウェ...」

鼻水を顎まで垂らしながら泣いていた。


「おい。泣き方きたねぇな。鼻水出てるし。色気ねぇな。迷子になった子供かお前は。おら、ティッシュ。」



だってしょうがないじゃんこれからどうすればいいのか分かんないしみんなが心配で怖くて迷子みたいなもんだ。


「はぁ。後できちんと説明するが。俺は味方だ。安心しろ。取り敢えず車乗るか。」


──味方──その言葉に安心した私はその男の車に揺られてる内に寝てしまった。