そう言うと鈴翔はホッとした顔になる。 「…鈴翔、ちょっと、寝てもいいかな…」 もう、目の前がグニャグニャしてて 気持ち悪い。 「病院連れてく」 「…好きにして。 でも、手術は嫌だから」 「……わかってる。背中、乗れるか?」 「…しょうがないなぁ」 まぁ、昔から鈴翔の背中は寝心地いいし。 私は鈴翔の背中に体を預けると ゆっくりと目を閉じた。 あとの短い命、大事に使わないと。 鈴翔の願いのために。