梨乃「話はそれだけ?なら、帰るけど?マジあんたら私達…蘭華は許さないから。結実に蘭華の姫だって言っとけば結実もこっちのいい仲間の方に、もっと来てくれたのよね。」

これを言われたとき……俺は……何かがキレた。
仲間を侮辱されたみたいだったからだ。
まるで雷龍が……汚いのように……


「黙って聞いてれば…ふざけんなよ。俺らの仲間を侮辱してんじゃねぇーよ。このくそ女がよ。」

気づいたら手が出てしまっていた。
女を殴ってしまうんだな。俺……。

バシッ

「え?」

梨乃「ゆn…な?」

結奈「てめぇー。ふざけんのもいい加減にしろよな。元いた姫を信じねぇーで……現姫の話しか聞いてねぇーのにそれを信じたお前らがいけねぇーんだよ。女子に手をあげるなんて……最低だな。お前も雷龍も……ちっとも変わってないな。潰れるのも時間の問題だな。てか……ここまで言わねぇーと気づかねぇーなんて……よくこの世界にいられるな。この……裏の世界に……。」

……本当に……こいつが……結実なのか……

何も言い返せなかった。
……その通りだったから……。

梨乃「今のこと誰かに話したら潰すから。」

言わねぇーに決まってんだろ。まだ本当かなんて知らねぇーし。

俺は……気づかなかったんだ。
結実に……「ちっとも変わってない。」と言われたことに……。そして……結実と……前に今の結奈とは違う姿で会っていたということに……。