何とも言えない静寂が室内に漂う一方、画面の中は騒然としていた。
どうしたらいいのか分からない鳳皇メンバー。そして、優音と遊大。
幹部達は映像を通して優音達のいる倉庫を見ていたが、優音達は十夜達が今どういう状況なのかを全く把握していなかった。
取り敢えず連絡を取らなければ。
そう思ったのだろう。
画面上に優音が携帯を取り出す姿が映った。
ちょうどその時、突然プツリと途絶えたパソコンの映像。
それに気付いた嵐が皆に知らせようと声を上げた。その時。
──ガチャリ
今までビクともしなかった扉が突然開いた。
十夜に向けていた視線が一斉に扉へと集中する。
開けられた扉から入ってきたのは──
「……誰だ、テメェ等」
幹部達の知らない男達だった。
-客観的視点 end-