ケータイ小説 野いちご

Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】


「ねぇ、貴兄から連絡きた?」


「あぁ。さっき工場跡に着いたってさ」


「そっか。じゃあもうすぐ来るね」


貴兄率いる獅鷹幹部御一行様は今、抗争が行われる由井ヶ崎、西沢工業の工場跡へと行っている。


実は昨日、“D”が指定してきた場所、由井ヶ崎を調べると、獅鷹があるS県よりも鳳皇のあるN県の方が近いという事が判明した。


昨日、あれから獅鷹幹部と鳳皇幹部、そして各チームの傘下、総長と副総長をこの倉庫へ呼び、緊急会議を行った。


その会議の前に“ある場所”へと向かった両幹部達。


その場所というのは由井ヶ崎にある西沢工業の工場跡。


そこへ行った理由は至極簡単だった。


それは、“下調べ”をする為。


と言うのも、両幹部、誰一人として抗争が行われるであろう工場跡を知らなかったから。


西沢工業の工場跡は一体どんな所にあるのか。


そこまでの道のりは?工場の造りは?


それが分からなければ策を練る事が出来ない。


だから十夜達は下調べをしに行った。



今、貴兄達が工場跡へ行っているのは再確認する為。


昨日下調べをしに行ったと言っても時間は夜八時を回った頃。


しかも場所は前回の抗争と同様山頂にあった。


辺りは真っ暗。

下調べをするにも限度というものがある。


だから隅々まで調べて貰う為、再度貴兄達に確認をしに行って貰ったのだ。

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