私は神林美波。


野田中学に通う2年の陸上部短距離専門。

先輩たちが引退し、私たちは冬の陸上大会に向けて

毎日練習に励んでいるのだ。



「美波~!タイム計るよ~!」


「はーい!」


「よーい、ドン!」


旗があがったと同時に走り出す。



はぁ…はぁ…。


こんなことで息切れか…。


「うーん…。

美波タイムがどんどん落ちてくね。

最近調子悪い?」


「うーん。なんかね、走れないの。」


「そっかぁ。

まぁそういう時期もあるか。」


私は部員と話をしたあと

また走り出す。


何回も、何回も……………。



でも、その時…



「美波!」


私は倒れてしまったのだ。