ケータイ小説 野いちご

暫定彼氏〜本気にさせないで〜

あれからかなり眠ってしまったようだ。


カーテンから差し込む光が少し陰ってきていた。


体はまだまだダルさが抜けなかったけど、気持ちは少し落ち着いた気がする。


さっぱりしようと熱めのシャワーを浴びて出てくると喉が乾いたので冷蔵庫にミネラルウォーターを取りに行く。


するとテーブルに置いていたスマホが急に鳴ったので、一瞬息が止まりそうになる。


見るとメールが届いていた。


樋山さんからだ。


食事に行った際にメアドの交換をしていた。


内容は私を気遣うものだった。


余計な事を言い、体調を崩させてしまったのではないかと心配している内容だった。


直ぐに樋山さんに昨日のお礼と週明けは必ず会社に行く事を返信しておいた。


送信画面をじっと見つめてしまう。


スマホが鳴った時、微かな期待を持ってしまった。


もしかしたらーーー


陽日からなんじゃないかと。


一瞬、そんな事を思った。


「連絡来るわけ無いじゃない……」


500mlのミネラルウォーターをボトルの半分まで一気に飲み干す。


少し頭が冴えてきた。


流石に朝から何も食べていないからお腹も空いてくる。


よしっ、何か作って食べよう。


ちゃんと食べなきゃ、元気も出ないよ。


簡単に支度して近くのスーパーへ買い物に行く事にした。


鍵を持って玄関まで来ると再びスマホが鳴った。


きっと、また樋山さんだろうなって画面を見るとーーー


違っていた。


少し気持ちを落ち着けてゆっくりと出る。













「おじいちゃん、どうしたの?」


うちの会社の会長でもある祖父からの電話だった。





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