そりゃもう、社内のイケメンを蔓延らせて社食でこうして食べてるんだもの。


正直、周りからの視線が痛い……


そのせいか、近頃、食欲無いんだよ。


食べててもちゃんと味わえないっていうか。


「加藤、よく聞け。俺はだなぁお前らが二人だけでいると社内に変な噂が立つだろ?そしたらこいつがどんな目に合うか、お前分かってるのか?」


いや、志賀くん。


あなたもここに入る事で十分に目立っておりますよ。


その事にとっとと気付けっ。


「志賀さん、そんな事心配してたんですか?それなら必要無いですよ。俺、今すぐにでも社内中に沙紀さんと付き合ってる事、言いたくて仕方ないですから。」


おい、若造、血迷った事を言うでない。


そんな事された日にゃ社内の女子社員達がなんて言うか……


恐ろしくて会社来れなくなるじゃない。


「そういや、加藤。お前、今度の旅行何グループ?」


「確か……Aですね。沙紀さんと一緒ですよね」


「そうだったかしら……」


「ふうん、じゃあ俺も同じだから三人で仲良くしようぜ。」


「えっ、志賀もAなの?」


「そうだけど?」


ええ〜


このメンバーで温泉?


何かゆっくり出来なさそうなんだけど。