「俺が話します。沙紀さん良いよね?」


と、口調は至って穏やかなものの目が笑ってないよ。


「確かに付き合うって事になったんですけど、沙紀さん俺の事、何も知らないって言うし、でもそれもそうなんで。だから取り敢えず、暫定の彼氏って事にしてもらったんです。」


「暫定ねぇ……」


と、志賀はなにやら考え込んでいる様子。


「だけど俺、自信あるんです。きっと沙紀さんを本気にさせてみます。」


ひぇー、この場でも言うかね。


凄い自信だよね。


「本気になるかどうかは私次第だからね。」


そんな思い通りにならないっていうの。


兎に角、その話は終わりにして飲み直そうって言おうとしたら……


「じゃあ、事と次第によっては俺がその彼氏の位置につく事もある訳だ。」









どうした志賀?


酔ってる?