なんでやろう?

冷や汗が止まらん。

わいは、静かに神季の部屋から出る。

そのまま、ドキッとしてしまった自分の頭を冷やすために、井戸に行き、思いっきり水をかぶる。

近くに居た隊士が驚いたような顔をしてわいを見る。

でも、今はそんなの関係ない。

正確には何も見えてなかった。

不覚にもドキッとしてしまった、神季の笑顔。

あれは、いつも無表情の神季が笑ったことに吃驚しただけであって、綺麗だったとか思って無いから。

むしろ、可愛か....あああぁぁ!!

神季は男男男!

わいは男色じゃないんや!

もう寝よう。

これ以上考えてたらわいは駄目になる!

ふらふらしながら、部屋に戻った。



ーその夜、山崎は眠れなかった

神季の微笑みのせいで

結果、迷える子羊が出来てしまったー



山崎side ned