パチッ

  目が覚めると窓の外は真っ暗だった。

  「ん・・・?」

  身体を起こそうと、顔を動かした時、
  足を組んで椅子に座り、此方をみて
  いる青年と、目があってしまった。

  「ッ!?」

  また、急いで髪を隠そうとする私の手
  を青年の手が優しく制した。

  「待て。何故隠す?」