僕は黙ったまま、成り行きを見守る。

どうせ、僕が口を挟んでも意味は無いから。

いつの間にか、明日話を聞く事になったようだ。

土方さんが出ていくのを近藤さんも追って行った。

僕にやれって事ですか……。

「神季君、こっちへ。」

僕は、神季君を空き部屋まで、連れて行く。

神季君達が、ちゃんと部屋に入るのを見届けてからその場を離れる。

そして、自分の部屋に戻る。

「疲れた~。」

僕は、布団を引き寝転がる。

僕と同じ子が現れた。

更に、僕より強い。

明日になれば、色々な事が聞ける。

僕は無意識に、刀を握る。

どうか……

どうか、神季君達が敵でありませんように。

僕は無意識にそう思っていた。

どうしたんだろな? 

人なんて、嫌いだったはずなのに。

一人悩む僕を

いつもより眩しい月が、照らしていた。

総司side END