「私は貴方のことが好きです」


七海さんの顔が、ゆっくりと綻ぶ。その顔は大切な人を見るようなー慈しむような優しい笑顔だった


「俺も好き。愛してるよ」


そういい、七海さんが私を抱き締める。

七海さん、私は貴方と出会って何回泣いたでしょうか

貴方と出会って何回傷ついたでしょうか

貴方と出会って失ったものはあるでしょうか

きっと、私は数えきれない傷を背負って歩いてきました。何度も死にたいと、消えたいと思いました。

でもー貴方と出会って私は幸せです。