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彼氏人形(ホラー)

「蒼太、まだ起きてる?」


声をかけながら部屋のドアを開けると、目を閉じていた蒼太がその目を開けた。


「おはよう陽子」


「ごめんね、起こしちゃった?」


そう聞くと、蒼太は左右に首を振った。


「大丈夫、待っている間に充電していただけだから」


「そっか。ならよかった」


あたしはそう言い、微笑む。


寝る前に蒼太と何を話そうか。


今日のダブルデートについてなにか感じたことがあるか、聞いてみようか。


そんな事を考えながら、ドライヤーで髪を乾かす。


髪が完全に乾いてからドライヤーを止めると、蒼太があたしの後ろへ歩み寄って来た。


「なに?」

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