ケータイ小説 野いちご

レンタル彼氏【完全版】

我にかえりハッとして、手を離した。
泉は咳き込みながらも、意識が朦朧としていた。



……………俺。

今何しようとしていた?



また。

………“また”人を殺そうとしたのか?


青ざめた顔で泉を見ると、段々と意識がはっきりしてきたのかこっちを見上げた。
その瞳にドキっとして、俺は後退る。


どうしてこうも…泉は眩しいんだ。

とてつもなく、俺が汚く薄汚れてるように思えてくる。


「…い、おり」

ごほっと、咳き込みながらも泉は一文字ずつ言葉を発した。



「………な、か…ないで」



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