どーにか保健室にたどり着いた私は先生に言って、ベッドで寝かせてもらうことにした。


ベッドに潜りこんで寝ようとしたのに、どうしても考えてしまう。



伊織が連絡くれないなんてわかりきってた。

最初に今の客優先だって言ってたし。



わかってんのに私。
なんなんだろう。



悔しい。
悲しい。
切ない。





……会いたい。



伊織の顔を見たい。
会いたい。



私、伊織に会いたい。




私。




伊織と会ってから伊織のことしか考えてない。
自分がこんなにミーハーだったなんて、思ってもみなかった。



先輩のことがあってから、人気がある男の人には苦手意識があったのに。



性懲りもなく私は、またそんな男を好きになろうとしてる。