そんな事を考えながら、私はパジャマを脱いだ。





「明日香、おはよ」


通学路の途中で、私を待っていた留美子が声をかけてきた。


昨夜、カラダを何とか納めたものの、その後、近くにいた留美子が、「赤い人」に追いかけられただろうと思うと、少し申し訳ない。


「あ……留美子、おはよう。『昨日』はごめんね」


「何言ってんの? 明日香がカラダを見つけたから、後6つじゃん。追いかけられて死ぬだけより全然マシだよ」


そう言ってもらえると私の気持ちも楽になる。


でも、見つけたのは私じゃない。


「あれね……私が見つけたんじゃないの。あの3人が見つけて、でも、運ぶまでに死んじゃって。廊下にあったのを、私が運んだだけ」


「ふーん、そうなんだ。でも、結局は明日香がいなきゃ、運ぶ事ができなかったんでしょ? 『赤い人』を引き付けた私とのコンビプレーだね」


私の肩をポンッと叩き、笑顔を向けてくれる留美子。


良かった、留美子とは喧嘩にならなくて。


こんな感じで、皆仲良くできたら……「カラダ探し」も少しは余裕を持てるのに。


留美子と話をしながら学校に向かっていると。


通学路の先の方で、理恵が壁にもたれて、立っていた。