「また自殺でもしようとしてん?」 上から声をかけると、ピクリと肩を震わせてフェンスの側からこっちを見上げてきた自殺願望者。 「お前またいんのかよ」 「先にいたのはあたしですー」 ぷくっとわざと頬を膨らませながら言ってみるが、すでに自殺願望者はこっちを見ていない。 見ろや、こら。