助ける、その言葉が妙に頭に響いた。


突き放しても

突き放しても


桜達はあたしの仲間で在ろうとする。



「どうしてそこまで……」


「仲間だからって言ってるじゃん何回言えばいいの泉チャン」



あたしは仲間じゃないって言ってるのに。


仲間なんて要らないって言ってるのに。



「馬鹿じゃん…あんた等……」



ニヤッと笑うと桜達も笑った。


あたしの頬は既にびしょびしょだった。



「そうだそうだっ、俺達は馬鹿だっ!ワハハハッ」


「バーカ。馬鹿は遥だけだから」


「ひでぇ。俺だって女落とすことなら誰にも負けねぇーよ?」


「聞いてない」



うん。聞いてない。


遥と雅の会話にあたしと涼が笑う。




――ここが、あたしの新しい居場所。

信じるべき仲間達。



……だろ?