そのセンパ……青くんとは
週に何回も会うようになっていた


雨の多い季節に入ったころ

教室にて昼休み


「塔山さん、三年の先輩が呼んでるよ?」

「先輩が?」


ウキウキな気分で廊下を見ると

いたのは女の先輩


――青くんじゃない――


会ったこともない先輩

とにかく
その先輩の所に行ってみた


「あの…」

「あ!灯里ちゃんね?青がよく話してるから一度ちゃんと話しておこうと思って。お弁当持って屋上行けるかしら?」

「…あ…は…はい…」


"青"

その名前を聞いて
安心してしまっていた