《雅side》

────────はぁぁぁ。


まさか、あの阿保二人がこれから私が

抹殺しなくてはならない族の倉庫へ

入ってしまっていたとは……。



本当、阿保を通り越してますよね。



…………でもまぁ、仕方ありませんね。


服部さんとの約束ですし、この阿保共を

助けてあげましょう………。




屑が二人へもう一度拳銃を撃つ前に、

私は倉庫へ入り、名乗りました。




『八雲一族20代目当主、八雲 雅。

いざ、参ります──────』








それから私はものの数刻で、族の屑共を

抹殺させて頂きました★



小「つ、強い…………………。」


才「女子で…………しかも下級なのに………。」



そうやって私を馬鹿にしつつも

あいた口が塞がってないのは真に滑稽ですねw




それと、隠れていた屑共も抹殺し、

阿保の二人に駆け寄ると、

二人は意識を失っていました。




─────仕方ありませんね。




私は何も言わず阿保二人を担ぎ上げました。


何より体力に関しては自信があります故。





そのまま家に帰ったのは良いのですが。







五「ゲッ!?小太郎、才蔵!?!?

血まみれじゃねぇか!!??」



佐「こ、これが…………拳銃の殺傷性……。」



半「…………雅さん、こいつ等が

ご迷惑をおかけしました。

それとありがとうございます。

雅さんが居なければ、二人は

命が無かったでしょう………。」



『いえ。これくらいのこと、朝飯前です。

貴方達は私が尊敬させて頂いていた

真田十勇士なので。

こちらこそお願い致します。』



半「おやおや、それは嬉しいことですね、

貴女に尊敬されるなんて。

これから過去に帰れるまで、

何卒宜しくお願い致します。」


佐「雅〜♪よろしくな♪♪」


五「雅、俺と、『何か?黒笑』

………ナンデモナイデス。(怖ッww)」






さて。阿保二人の治療をしましょう。


幸い脇腹と肩で軽傷な方なので、

縫って安静にするだけで大丈夫でしょう。




その後、暫くすると阿保二人が目覚めました。


流石、忍ですね。


回復力は伊達じゃありません。









小「…………………此処は……………?」


才「……………………戻ったな、元の場所に。」


小「……………………!!

…………………出て行くっっ!!!!」





嗚呼。やはり阿保は阿保ですね。


その怪我で動けるものとは思いません。





私が何か言おうと思っていましたら。










半「二人ともいい加減にしろっっ!!!!」




あら。服部さんが叫んでしまいました。


いつもの紳士的な感じとは違いますね。






半「お前達はこの後に及んで何を言うのか!?

雅さんがお前達を助けに行かなかったら

死んでいたんだぞ!?

命の恩人に対して無礼だと思わないのか?!」





────流石リーダーですね。

一番影響力があります。

その証拠に二人ともだんまりです。





小「…………でも…………。」


才「……………………………。」






まだ納得いかないようですね………。


暫く五人で考えて頂きましょうか。





『……私、席を外しますので、

落ち着くまで五人でお話しては

どうでしょうか。

まだこの時代へ来て時間も

そんなに経っていません。

色々思われる事もあるでしょう。

如何しますか??』




半「お気遣いありがとうございます。

そうさせて頂いてもいいですか?」




やはり、服部さんは話が分かりますね。




『ええ、構いません。

話終わりましたらお呼び下さい。』



そう言って私は部屋を出ました。



……………さて。


彼等はどのような判断をするのでしょう。


………………………楽しみですね…………。