両親との会話を終わらせると、紫音は立ち上がった。

みんな興味深そうに見ている。

紫「…自主練してくる。今の時間なら道場に誰かいるだろうし。」

【道場】

その言葉に反応したのか新撰組の幹部は目を輝かせいている。

特に反応したのは沖田だった。

沖「道場があるんですか!?じゃあ、勝負したいです!」

沖田の提案に平助や永倉たちも乗ってくる。

紫音は少し考えた後、首を縦に振った。

紫「いいと思う。道場の人たちには俺から言っておく。好きな奴と対戦すればいい。…ただし、殺すなよ?」

紫音はそれだけが気がかりだった。

いくら竹刀や木刀とはいえ、沖田の三段突きなどを食らったら立ち上がれる者はそうそういない。

紫音は近くの道場へと歩き出した。