ケータイ小説 野いちご

運命みたいに恋してる。

運命は行動力と思い切り

「…………」
「…………」
「…………」


 昨日の大騒動から一夜明けて、いまはもう、夕暮れ迫る放課後タイム。


 いつもの物置小屋裏の場所で、あたしは座ってヒザを抱えつつ、完璧に落ち込んでいた。


 その隣には、花梨ちゃんと大地が同じようにヒザを抱えて座ってる。


 花梨ちゃんが空を眺めて、軽く溜め息をつきながら話しかけてきた。


「七海ちゃん、それからどうなったの? 聞かなくても想像はつくけど」

「想像、つく? やっぱり?」

「うん、つく。かなり正確に」

「たぶんその想像、当たってると思う」


 あの後。当然ながら大騒ぎになった。


 頭からビーフシチューを被ったおじさんはヤケドしてしまって、大慌ての大地に引っ張られて、お風呂場へ直行。


 冷たいシャワーでジャージャーと全身を冷やしていた。


「この時期、冷水のシャワーはキツイよねぇ。それでヤケドの具合は?」


「大丈夫だ。思ったほどひどくはなかったみたいだ」


「良かったね、七海ちゃん。傷害事件の主犯になるとこだったよ」


 ほんとに。危うくまた優太郎のお世話になるところだった。今度こそ本格的に。


「お母さんがさ、おじさんに平謝りでさ……」


「当然でしょ。我が子がしでかしたことは、ぜーんぶ親にしわ寄せがいくんだもの」


「うん……そだね……」

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