莉瀬たちは

沖田と試合する事が決まり

早速、

新撰組の幹部連中たちと一緒に

道場に来ていた。



[土方]
「稽古やめっ!

そこの隊士、審判してくれ。」



[隊士]
「は、はいっ!!」


…土方に声をかけられて

そんなに怖いのか?

噛みそうになりながらも

土方に返事を返した隊士くんが

可哀想に思えてくる。



…でも今は

試合だな。



[沖田]
「ねぇ、君。

木刀と竹刀、どっちがいい?」



[莉瀬]
「木刀の方がいい。」



[土方]
「お、おい藤井!

おまえ総司と木刀で試合って…

死ぬ気か!?」



[莉瀬]
「死ぬわけないだろう?」


そう…


剣道では誰にも負けない。


『いいかい?莉瀬。

君は女の子だ。

でも、だからと言って

何も出来ないわけではない。

自分の信じる道をただまっすぐ進め。

ひたすらまっすぐ進め。

そうすれば道は開ける。』

父の言葉を胸に。