蝉が鳴き、余りに五月蝿いこの状況 少しくらい遅れたって構わないだろうと思った自分を恨みたい 「……だぁっ!暑いねんっ!!」 * * * 一時間前 遅刻届けを受け取り担任に渡そうとしたとき 「倉沢、残念ながらお前遅刻10回目や」 「……だからなんやねん?」 「遅刻10回目はな、掃除や」 「はぁ?」